ヘシニャ

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素心伝心

             
シルクロード特別企画展 「素心伝心」
クローン文化財 失われた刻の再生


会期: 2017年9月23日(土)- 10月26日(木)
午前10時 - 午後5時(入館は閉館の30分前まで)
※金曜日は午後8時まで開館(入館は午後7時30分まで)
休館日: 毎週月曜日(ただし、10月9日は開館)
会場: 東京藝術大学大学美術館 本館 展示室3、4
観覧料: 一般1,000円(800円)  高校・大学生800円(600円) (中学生以下は無料)
※ ( )は20名以上の団体料金
※ 団体観覧者20名につき1名の引率者は無料
※ 障害者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料
主催: 東京藝術大学
東京藝術大学シルクロード特別企画展実行委員会
山陰中央新報社
公益財団法人しまね文化振興財団
協賛: 株式会社サンエムカラー
東京モノレ−ル株式会社
株式会社東京スタデオ
株式会社谷中田美術
株式会社データ・デザイン
ジャパンドームハウス株式会社
有限会社よしくに
株式会社スペースネコカンパニー
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印牧洋介設計
企画・制作: 東京藝術大学COI拠点
ユーラシア文化交流センター
アートイノベーションセンター
後援: 株式会社共同通信社
公益財団法人全日本仏教会
特別協力: 公益財団法人 平山郁夫シルクロード美術館
立命館大学COIアクティブ・フォー・オール拠点
株式会社JVCケンウッド
ヤマハ株式会社
株式会社竹尾
小川香料株式会社
400年を超える高岡市の鋳物技術と600年を超える南砺市の彫刻技術を活用した地場産業活性化モデルの構築・展開事業推進協議会
助成: 日本万国博覧会記念基金
国際交流基金アジアセンター
一般社団法人 東京倶楽部

文化財は唯一無二の存在であり、その真正性は本来、複製が不可能です。その一方で、文化財の複製の歴史は古く、文化財の記憶をより広く長く継承したいという思いは、普遍的・根源的なものであるといえます。
東京藝術大学は、劣化が進行しつつある或いは永遠に失われてしまった文化財の本来の姿を現代に甦らせ、未来に継承していくための試みとして、文化財をクローンとして復元する特許技術を開発しました。本展では古代シルクロードの各地で花開いた文化を代表する遺産がクローン文化財として甦ります。
絹の道シルクロードは仏教の道でもあります。インドで生まれた仏教は、シルクロードを通ってギリシア・ローマ、イランなどの文化と融合し、グローバルな文化様式が育まれ、さらに中国において大きな変容を遂げ、東アジア仏教美術の古典様式が形成されました。シルクロード各地の文化財は、それぞれに関係性をもちながら多文化・多様性を体現しており、極めて今日的な意義を有しているといえましょう。
しかし、シルクロードの文化財は現在、様々な危機に面しています。2001年に爆破されたバーミヤン東大仏天井壁画、流出後に第二次大戦の戦火で失われたキジル石窟航海者窟壁画、保存のため一般公開が困難な敦煌莫高窟第57窟、模写作業中に焼損した法隆寺金堂壁画など、この度、再現する作品はいずれも唯一無二の歴史的・芸術的価値が認められながら、惜しくも失われていたり、実物を鑑賞することが難しい作品ばかりです。
クローン文化財の制作にあたっては、オリジナルの精細な画像データを取得し、三次元計測や科学分析を行って、空間・形状・素材・質感・色を忠実に再現します。また、クローン文化財に加えて、生涯にわたりシルクロードを歩き、撮り続けた並河万里の写真や、本展のために現地で撮影した映像、臨場感のある音など、五感でシルクロードの世界を体感いただけます。
本展終了後、クローン文化財の一部は、故国に「帰還」する予定です。シルクロード美術の伝統は残念ながら多くの地域で途絶えてしまいましたが、終着点の日本では幸運にも今日まで継承してくることができました。クローン文化財の「帰還」をとおして、シルクロード美術の道が円環を描き、新たに脈動することを願ってやみません。

公式サイト: http://sosin-densin.com
問い合わせ: ハローダイヤル03-5777-8600
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