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明治の彫塑 ラグーザと荻原碌山
第一部: ラグーザとその弟子たち
第二部: 没後100年 荻原碌山
会期: 2010年10月23日(土)- 12月5日(日)
月曜日休館
午前10時―午後5時(入館は午後4時30分まで)
会場: 東京藝術大学大学美術館 展示室3・4(3階展示室)
観覧料: 一般600(500)円 学生400(300)円(中学生以下は無料)
* ( )は20名以上の団体料金
* 障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料
主催: 東京藝術大学
後援: 産経新聞社
協力: 株式会社NTTデータ エンジニアリングシステムズ
ラピッドフォーム・ジャパン株式会社
関東物産株式会社、株式会社ケイズデザインラボ
コニカミノルタセンシング株式会社、MOA Creation

本展覧会は、日本近代彫刻史において重要な役割を果たした二人の作家に焦点を当てて、とくに明治期の彫塑技法に関するさまざまな問題を浮き彫りにしようという試みです。

イタリア人彫刻家ヴィンチェンツォ・ラグーザ (Vincenzo Ragusa, 1841−1927) は、明治9年に開校した工部美術学校に招かれ、日本にはじめて西洋彫刻を伝えました。ラグーザは明治15年に帰国しますが、その間日本でも積極的に制作し近代日本彫刻の基礎を作りました。没後の昭和8年、来日中および帰国後の作品が妻清原玉から東京美術学校に寄贈され、今日、そのコレクションは明治初期の西洋彫刻受容の経緯を知るうえで貴重な存在となっています。この展覧会では、ラグーザ芸術だけでなく工部美術学校での美術教育のあり方にも注目していきます。

一方、荻原碌山(1879−1910)はラグーザの来日から30年を隔てた明治後期、パリでロダンの「考える人」をみて彫刻家を志しました。パリのアカデミー・ジュリアンで勉強し、明治41年に帰国。明治43年に没するまでのわずかな活動期間でしたが、碌山の作品は日本の近代彫刻に新しい風をもたらしました。2010年は碌山の没後100年にあたる記念の年となります。この機会に、展覧会では碌山の芸術を検証するにあたって、とくに絶作「女」に焦点を当てて、石膏原型と複数のブロンズ像との比較、そして新たに石膏原型から鋳造するブロンズ像の制作過程もくわしく紹介いたします。

この展覧会は2部構成になっていますが、明治期を代表する二人の彫刻家の作品 をあわせて展示する、ひとつの展覧会です。さらに第一部ではラグーザの弟子た ちの作品も集められます。

問い合わせ: ハローダイヤル:03-5777-8600

出品リスト(PDF)

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