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2004年度コレクション展
「ドイツ・ネーデルラントの近世版画 ―マクシミリアン1世の時代を中心に― 」
会期: 2004年11月13日(土)-2005年1月16日(日)
会場: 東京藝術大学 大学美術館 展示室2
休館日:毎週月曜日(ただし1/10は開館、翌日休館)、年末年始(12/27〜1/4)
開館時間:10:00-17:00(入室は閉館の30分前まで)
観覧料: 一般 300(250)円 高・大学生 100(50)円
*()は20名以上の団体
*団体観覧者20名につき1名の観覧者は無料
*特別展「HANGA 東西交流の波」御観覧の方は無料

このたび、2004年度の第二回の芸大コレクション展「ドイツ・ネーデルラントの近世版画 ―マクシミリアン1世の時代を中心」を開催することとなりました。 本展は、同じ会期で開催される特別展「HANGA 東西交流の波」展にあわせて行われるもので、 芸大美術館が所蔵する、西洋北方の近世版画を展示するものです。 ルネサンスの開花した近世ヨーロッパでは、15世紀中頃以降、中世以来の羊皮紙による彩飾写本に代わって、 活版印刷技術が実用化によって、書籍が大量に刊行されるようになりました。 さらに、木版画・銅版画の技法が発展し、数多くの版画が表されるようになりました。 そして書籍・版画という新しいメディアは、文字と図像を伝播するものとして、人々に大いに貢献したのです。 そしてこの特性を、西洋美術史の中で最初に活用したのが、16世紀にドイツで活躍した神聖ローマ皇帝、 マクシミリアン1世だったのです。この皇帝が君臨した時代は、ドイツ・ルネサンス美術が花開き、 アルブレヒト・デューラーを筆頭として、ブルクマイア(父)やルーカス・クラーナハ、 ハンス・ホルバインといった芸術家たちが活躍した時代です。そして、この芸術家たちは、絵画とともに、 その卓越した版画芸術によって特徴付けることが出来るのです。 本展では、皇帝マクシミリアン1世の時代に展開した版画・および書籍約50点を中心として、 15〜16世紀に至るドイツおよびネーデルラントでの版画芸術を中心とした展示を行います。 同時開催の「HANGA 東西交流の波」展では、19世紀後半から現代にわたる東西文化交流の展開、 という視点から版画を再考察するものですが、本平常展は、近世ヨーロッパのある特定の地域・時代に花開いた、 西洋版画史にあらわれる最盛期の一段面をご紹介するものと言えます。 これによって、版画というメディアが果たした歴史的な経緯の一例をご覧頂くことが可能となるものです。

主催: 東京藝術大学大学美術館
出品協力: 町田市立国際版画美術館 / 株式会社 雄松堂書店
<問い合わせ>
ハローダイヤル:03-5777-8600

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