ヘシニャ

過去の展覧会・催し物
ヌーベル漫画

フレデリック・ボアレ「東京は僕の庭」
(C) Casterman 1997
「ヌーベルまんが」原画展
会期: 2001年9月29日(土) - 10月14日(日)
会場: 東京藝術大学正木記念館2階
観覧料: 入場無料

出品作家:
エマニュエル・ギベール、谷口ジロー、ダビッド・ベー、福山庸治、ファブリス・ノー、 フレデリック・ボワレ、フレデリック・ポワンソレ、マチュー・ブランシャン、 やまだないと、ロイック・ネウー

主催: 東京藝術大学大学美術館
後援: 国際交流基金、東京日仏学院、フランス大使館助成、芸術文化振興基金
協力: アサヒビール株式会社、TIME&STYLE、MAXRAY株式会社、EGO comme X・L'Association、 YKKアーキテクチュラルプロダクツ株式会社
企画協力: 「art-Link 上野-谷中2001」実行委員会/「ヌーベルまんが宣言」プロジェクトチーム

関連掲載記事:
AERA誌(朝日新聞社出版局)2001年 10/22 号(10月13日発売)

「ヌーベルまんが」とは

「ヌーベルまんが」とは、 東京在住のフランス人漫画家フレデリック・ボワレが提唱する新しい漫画のスタイルです。 彼の作品では日常の断片、恋愛にまつわるエピソードや、 それをとりまく生活などが表現の主題として扱われ、独特の魅力を放っています。

フランス漫画において日常を主題とする新しい作家達が登場し始めたのは、 1990年代になってからでした。 しかしそれ以前から日常を舞台とする日本の漫画を読み、 「ヌーベルバーグ」の映画に心躍らせる我々にとっては、 彼らの表現方法はむしろ親しみやすいものと映るでしょう。

overviewボワレの聖地フランスには、「第9の芸術」と称される、 伝統を持った「Bande Dessinée(バンデ・デシネ=BD/ベーデー)という漫画文化があります。 一方日本でも、漫画は独特の文化として無視することのできない地位を取得しています。 ところが映画や小説といった分野では、優れた作品が相互に幅広く紹介されているにもかかわらず、 漫画については両国で翻訳されているものは、非日常的なテーマの冒険もの・ ファンタジーものが主流という、隔たった状況が続いているのです。

このような現状に対して、 身近なリアリティの表現において通底する日本の漫画とフランスBDの一層の交流を促し、 新しい漫画創造のきっかけとするために、それらを「ヌーベルまんが」と命名します。 「ヌーベルまんが」とで会うための様々な機会を形成しようとするのが この「ヌーベルまんが宣言」のねらいです。

正木記念館2階展示室

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正木記念館階段

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